初めて行くゴルフ観戦、どんな服装で行ったら良いか気になりますよね。
ゴルフは「紳士・淑女のスポーツ」なんて聞きますし、敷居が高いのでは?とお考えではないでしょうか?
でも大丈夫です。この記事ではゴルフ観戦に適した服装や持ち物、それと知っておいたほうが良いマナーをご紹介します。
これでゴルフ観戦に適した服装も、バッチリわかりますよ。
Contents
ゴルフ観戦にはどんな服装がいいの?
トーナメントが開催されるゴルフコースは、いわゆる「名門コース」であることが多いです。
そのような「名門コース」では、実際にゴルフをしに行くとなると、行き帰りにはジャケットの着用が義務付けられていたり、ラウンドの際には衿付きのシャツを着なくてはならなかったり、ショートパンツの着用が禁止されていたりと、様々な服装の規定が設けられています。
ただし、ご安心ください。ゴルフ観戦にはそのような服装の規定はありません。
ですので、衿付きシャツでなくTシャツでも良いですし、ジーンズを履いていっても問題ありません。(あまりにダメージ等の加工が強いものはどうかと思いますが・・・・。)
ゴルフ観戦ではゴルフコースを選手と一緒に歩いて回ります。
(ちなみに男子トーナメントで約7,200ヤード=約6.5キロ、女子で約6,500ヤード=約6キロの距離があります。)
ギャラリーは選手よりも更に外側を付いて回るように歩きますので、選手以上の距離を歩くことになります。芝だけでなく土の上を歩くこともあります。
このことからも、「動きやすく、歩きやすい」服装をオススメします。
「ハイキングやピクニックに行けるような服装」をイメージしていただければ良いかと思います。
私はアウトドア向けのウェア(ノースフェイスやパタゴニア、モンベルなど)を着用して行くことをオススメしています。
これまでゴルフウェアや一般的なカジュアルウェアなど色々着て観戦に行きましたが、アウトドアウェアが一番機能的で、ゴルフ観戦に最適だった実感からです。見た目も良いので大変オススメです。
暑いゴルフ観戦の服装は?
まず外せないのは「帽子」です。
頭部の保護のため寒暖に関係なくゴルフ観戦のときには必ず着用したいのですが、特に暑いときには熱中症対策として必須です。
私は真夏に帽子を忘れて観戦したことがありますが、頭皮まで焼けてしまい、手足と同じようにしばらくの間皮がめくれて困った経験があります。
強い日差しの下での観戦をナメてはいけません。
形はキャップでもハットでもどんなものでも構いませんが、あまりにツバが大きいものや、ものすごく高さがあるような周りのギャラリーに迷惑になるようなものは避けましょう。
トップスはTシャツでも衿の付いたポロシャツ等でも好きなもので構わないと思いますが、できれば「吸汗速乾」の機能が付いたものを着用することをオススメします。
開催されるゴルフコースによっては日陰が少ない場合があります。
そのような中で歩きながら観戦していると想像より多くの汗をかきますので、「汗対策」が非常に重要です。
ボトムスは、暑いときでもショートパンツはオススメしません。
ゴルフ観戦は当然のことながら自然の多いゴルフコースで行いますので、「虫」も多くいます。
そのうえ、芝の上だけでなく、林の中を通る場面もあったりします。
蚊はもちろんのこと、アブやブヨなどがいることがありますので、特に足はできるだけ露出を控えたほうがゴルフ観戦に集中できると思います。
(同じ理由で、女性のスカートも避けた方が無難だと私は思います。)
持ち物に余裕があれば、日除けや多少の雨風をしのげる薄手の羽織物を持っていかれることをオススメします。
直接の日差しはもちろん、ゴルフコースの芝の照り返しは意外ときついです。
また、風が強い日に肌に直に風が当たると、意外に体力を奪われたりします。
こういった時に薄手の羽織物があると、大変活躍します。
私もゴルフ観戦の時は、薄手で小さくたためて撥水機能の付いた合繊のフードブルゾンをバッグに入れて行きます。
最後に服装ではありませんが、「氷のう」「ハンディファン」などの冷却グッズをあわせて使用すると効果的です。
うちわや扇子、入り口でもらったパンフレット類などでパタパタ仰ぐのは、プレーの妨げにもなりますので避けましょう。そのためにも上記のような冷却グッズが便利です。
寒いゴルフ観戦の服装は?
ゴルフ観戦での寒い時の服装では、「風対策」をあわせてしておくことが必要です。
「風速が1m/s増すと、体感温度が1℃下がる」などと言われているように、寒さに風が加わるとゴルフ観戦が非常に厳しいものになります。
ゴルフコースには建物など「風」を遮るものがありませんので、寒いときの服装での「風対策」は万全にする必要があります。
オススメはアウトドアブランドで見受けられる「防風」素材を使用した、フード付きのブルゾンをアウターに着用することです。
防風と謳っていなくても、合繊系の素材であれば比較的風を通しにくいのでOKです。
何故フード付きをオススメしているかというと2つの理由からで、1つはあまりに寒いときに防寒の用途として、もう1つは多少の雨の時にレインウェア代わりにできることです。
傘を差しての観戦は思いのほか不自由なので、私はブルゾンのフードをかぶって雨を凌ぐようにしています。レインウェアではありませんので多少は濡れますが、傘を使用するよりは快適に観戦ができます。ですので、フード付きのブルゾンをオススメしています。
そういう意味では、このブルゾンに「撥水」機能もついているとなおベターです。
寒さが厳しいときには、このブルゾンの下に薄手のダウンベストを着用すると大変効果的です。
厚みのあるダウンジャケットは防寒の面から見た目にも良いように思えるのですが、歩き続けることで暑くなってきた時に対応がしづらくなるので、あまりオススメしません。
私もロンTの上に厚手のダウンジャケットを着て観戦に行ったことがありましたが、気温は寒いのに衣服内は暑いという状況になり、脱ぐに脱げずで不快な思いをして観戦をしたことがありました。このため、厚手のダウンジャケットはオススメしていません。
厚すぎない「防風」のブルゾンをベースにしながら、ニットキャップやネックウォーマー、イヤーウォーマーなどを組み合わせて「風対策」を強化し、それでも寒ければ「カイロ」等で補うようにするのが良いと思います。
また、寒いときの「手袋」も必須です。
足場が悪かったり滑りやすいところも歩きますので、寒くてポケットに手を入れたまま歩くと転倒した際に危険だからです。
万一転びそうになったときでもパッと手が出せるように、「手袋」を着用するのがオススメです。
雨や風など悪天候でのゴルフ観戦の服装は?
雨の日の観戦で注意したいのが「靴」です。
濡れた芝の上を歩くと想像よりも靴が濡れます。
また、土もぬかるんで滑りやすいです。
雨が想定されるゴルフ観戦の時は、通常よりも滑りにくく濡れにくい(中まで雨が浸透しにくい)靴を選ぶようにしましょう。
撥水スプレーを靴にひと吹きしてから行くだけでも全然違います。オススメです。(靴の底にはスプレーしないようにしましょう。滑りやすくなります。)
また、雨風の観戦は通常よりも体力を奪われて疲れやすくなります。
そのため、可能な限り身軽に、歩きやすくして体力の消耗を抑えたいです。
レインウェアもしくは撥水機能のあるウェアを着用することで、極力傘を使用せずに観戦することをオススメします。
強風時には風よけとしても使えます。
ゴルフ観戦で傘を使用すること自体はマナー違反ではありません。
ただ、周りに人がいる時に使用すると視界を遮ってしまいます。
傘を使用する時は、できれば透明のビニール傘を使用すると良いかと思います。
これはやめようNGな服装
冒頭でゴルフ観戦には服装の規定が無いといいましたが、「女性のヒール」は禁止をしている会場が多いです。
これは芝を傷つけてしまう恐れがあるからです。同様の理由から、靴底に金属が使用されているようなスパイク類も避けてください。
芝を傷つけるのもそうですが、足場に起伏や傾斜があって泥などもあるところにヒールではそもそも適さないですよね。歩きにくくて観戦どころでは無くなってしまいます。
歩きにくいということでは、サンダルやスリッパの類も避けたほうが良いです。
また、女性のスカートやワンピースなども長時間立ったり歩いたりするのには適さないので、パンツで観戦に行くほうが良いです。
途中休憩でレジャーシートの上に座るような時も気にしなくて良いですし、足元の虫除け対策にもなります。
「ハイキングやピクニックに行けるような服装」をイメージして、ゴルフ観戦を楽しみましょう。
ゴルフ観戦にあると便利な持ち物は?
ここでは季節を問わず、あると便利な持ち物をご紹介します。
リュックサック
18ホールを選手とともに歩いて回ることを考えると、できるだけ身軽にしておきたいです。
必要最低限の持ち物にするとともに、両手をあけて歩くことのできるリュックサックで観戦に行かれることをオススメします。
リュックサックが無ければ、ボディバッグやウエストポーチなどでも両手が空けられるので良いと思います。
私は少し大きめのメッセンジャーバッグを短く斜め掛けにして観戦しています。両手が空きますので快適に歩き続けられますし、観戦途中に飲食をする時もストレスがありません。ですので両手が空けられるバッグの代表的なものとしてリュックサックをオススメしています。
食べ物・飲み物
多くの会場には「ギャラリープラザ」と呼ばれる、飲食物やグッズを販売する出店を集めたような場所があります。
また、コース内にも「ギャラリープラザ」ほどの規模は無いにしても出店があったりします。
それらを活用しても良いのですが、食べ物と飲み物は持参されることを、2つの理由からオススメします。
飲食したいタイミングで近くに「ギャラリープラザ」や出店があるとは限らないことと、会場内で販売されているものは若干高めであるためです。
特に飲み物はいつでも飲めるように持参すると良いと思います。
私は歩きながらでも食べられて腹持ちもすることから、おにぎり数個と500mlペットボトルのお茶を、会場入りする前にコンビニ等で買って持参するようにしています。
それでも会場内に珍しい食べ物などが売っていると、ビールと共に買ってしまうんですけどね・・・。
サングラス
特に晴れているときには、芝からの照り返しもあり、意外にまぶしくてボールが見えにくいことがあります。
私も観戦中に眩しさからボールを見失い、危うくボールに当たりそうになったことがありました。
プロとはいえロープ(コースの内と外を分けるロープ。ギャラリーはロープの外側から観戦します。)を超えてボールを曲げてしまうこともあります。
暑い時に限らず、安全の面からもサングラスは常にあると良いと思います。
折りたたみ椅子・脚立
コース内には椅子や休憩所などの設備はありません。スタンドも一部ホールの限られた位置にしかありません。
そのため、座ろうと思ってもなかなか座れるところがないのです。
折りたたみ椅子や脚立は、歩きながらちょっとした時にも座ることができるので、大変便利です。
長時間歩くと、やっぱり疲れますからね・・・・。
また、ギャラリーが多いときには脚立があると、前の方で見られない場面でも後ろで脚立に立って観られるので便利です。
小さく軽量で、椅子としても使える脚立があれば最高です。
椅子も脚立も無ければ、レジャーシートを持っていって途中広げて座るのも良いです。
虫除けグッズ
外ですので虫との遭遇は避けられません・・・。
特に蚊の出る季節は、刺されると痒くなって観戦中も気になってしまいます。
また、耳元で羽音がして声が出てしまい、プレーに影響を及ぼすなんてことも、少ないですが実際にありました。
気になる方は是非持っていってください。
ゴルフ観戦で気をつけたいマナー
選手がプレーに入る時から「音を出さない、動かない」というのが、シンプルであり重要なマナーです。
良いプレーの後に拍手や声援を送ることは、選手の励みにもなりますし、全く問題ありません。
目当ての選手が打ち終わると歩き出し、同組の選手がアドレスに入っても止まらずに歩き続けるギャラリーの方もいますが、絶対にやめましょう。
また、携帯電話に絡んだトラブルも多いです。
トーナメント会場によって多少の違いはありますが、多くの場合は選手の撮影は禁止されています。
また、携帯電話での通話もコース内では避けるようにという注意もされています。
会場内では撮影せず、携帯電話は絶対にマナーモードにすること、自信がなければ電源を切ることを厳守しましょう。
私は数十回ゴルフ観戦に行っていますが、どの会場でも必ず1度は鳴ってしまう場面に遭遇します。これは本当に選手に迷惑を掛ける行為です。周りのギャラリーにも迷惑です。絶対にやめましょう。
全ての選手に気持ちよく、最高のプレーをしてもらうことを考えて観戦をすれば、マナーについてはそれほど難しいことはありません。
まとめ
「ハイキングやピクニックに行けるような」動きやすい、歩きやすい服装で、選手に気持ちよくプレーしてもらえるように観戦をすれば、ゴルフ観戦は難しくなく気軽に楽しむことができます。
選手との距離も非常に近く、自然の緑の多い中を歩いて観戦できることは、他のスポーツには無いゴルフ観戦ならではの魅力です。
準備をしっかりとして、楽しく有意義なゴルフ観戦にしましょう。