就職活動で自分にあった仕事の見つけ方とは?自己分析よりも先ずは将来?

転職や就職をする時に、まず気になるのは「自分にあった仕事って何か?」ってことですよね。

自分にあった仕事かどうかを考慮せず、合わない仕事に就いてしまうと、後々しんどくて「続けられない」ってことにもなりかねません。

そこで、私の経験を基に「自分にあった仕事を見つける為の考え方」を整理してみました。

どういった仕事が自分に合っているか、バッチリわかりますよ!

そもそも自分にあう仕事って何?

就職活動で「自分にあう仕事」とは何でしょうか?

私は「=自分でやりたいと選んだ仕事」だと考えています。

「自分でやりたいと選んだ仕事」が明確であれば、志望動機や将来のビジョンも自ずと明確になります。やりたいことなので、業界研究や企業研究も苦になりません。

ですから、まず「自分にあう仕事」を見つけることがやるべきことであり、それにより就職活動もスムーズに進んでいくのです。

では、「自分にあう仕事」を見つけるために始めることは、自己分析などの現在や過去の振り返りでしょうか?

私は自分の将来を考えることが先だと考えています。

シンプルに「将来どうありたい(ありたくない)か」を考えてみる

「将来どうありたいか」を考えてみて下さい。

「これまでの自分は~だったから、・・・。」などと考える必要はありません。あくまでも「これから」「どうありたい」かです。

上手くいかなければ、「どうありたくないか」から考えてみても良いです。(後述しますが、私は「ありたくない」から考えていきました。)

繰り返しになりますが、今の時点の自分を見て「できる」「できない」を考える必要もありません。

例えば「英語を自由に話せて、海外の方々と商談をしまくっている自分」を思い描いたとして、今は満足に話せない状態であったとしても、それはそれで良いのです。

なぜなら、企業の多くは現時点での完成度や能力よりも、これから共に机を並べて企業活動をしていけるかの伸びしろや期待感を重視して採用をしているからです。

そのため、自分の考えを自分の言葉で述べることが出来る人物のほうが魅力的に映ります。

どうありたいかを考える内容に正解も不正解もありませんから、自分本位で自由に考えてみて下さい。

考えた「将来」を実現できる業界は何か?

「将来どうありたい(ありたくない)か」を考えることができたら、次はどのような業界であれば実現できるかを考えてみましょう。

これも自由な発想で構いません。

例えば、これまで祖父母にかわいがってもらっていたこともあり、「高齢者の方々が住みよくする手助けをしている自分でありたい。」と考えたとします。

実現するにはどのような業界が考えられるでしょうか?

・高齢者が快適に暮らすことのできる家に関する仕事をする(住宅、不動産業界)

・高齢者が快適に暮らすことのできるまちづくりに関する仕事をする(建設、エネルギー、鉄道業界)

・高齢者が快適に暮らすことのできる施設に関する仕事をする(福祉、介護業界)

このように様々なアプローチができます。

様々なアプローチができますが、数ある業界からこれだけ絞ることができました。

ある程度絞ることができたら、業界をしらべたり、代表的な会社の会社説明会に参加してみて、具体的にどのような仕事をしているかを研究してみましょう。

業界自体への志望動機を考えてみる

具体的に企業を選んだり一社ごとの研究を進める前に、業界自体への志望動機を整理することをおすすめします。

そうすることで志望する業界の研究がより進みます。

面接では企業の志望動機の前に、「そもそもなぜこの業界を選んだのか?」を質問されることもあります。

志望業界にはどのような仕事があり、その中でも特に何をしたいのかを明確化することができます。これは、後々企業を選んでいく際の材料にもなります。

大きな視点から徐々に焦点を定めて掘り下げていくことは、将来像を決めていくにも就職活動を効率的に進める上でも効果があります。

志望業界にどのような会社があるのか探してみる

志望業界が定まり業界研究が進んだ段階では、ある程度受けたい企業がリストアップされていることと思います。

その際、「有名な企業」や「大企業」の羅列だけで終わることなく、もう少し踏み込んで深く企業を探し、調べてみることをおすすめします。

規模は小さいながらも堅実に利益を上げ続けている企業や、ある商品では世界シェアを牛耳っている企業など、同じ業界内でも大小様々な企業があることがわかります。

この後は、できるだけ数多くの企業の説明会に出席して比較をしていきましょう。

同じ業界内でも企業によりカラーが全く違うことが実感できます。建物に入った瞬間に「あ、これは違うな。」と直感的に感じるようなことや、またその逆もあります。

それぞれの企業で人の雰囲気や話し方などにも独特のカラーが出ることが多く、比較して面白いところです。

こんなのでいいの?私の例

「自分にあった仕事」を見つけるにあたり、こんなケースも有るのかという参考までに私の例を挙げておきたいと思います。

私は当初、「業界問わず有名な上場企業」に就職したいと活動をスタートさせました。

建設、マスコミ、医薬品、食品、化学etc. 業界も何もバラバラに手当たりしだいに応募をしては次々に落ちるという繰り返しでした。

この時は企業説明会に出たものの「この企業で将来働いている姿が想像できない」と思うこともしばしばあり、有名な会社ばかりを受けては撃沈する典型的なダメ就活生でした。

ある日企業説明会の帰りに電車で座っていると、40代と思われるサラリーマンが向かいに座って眠っていました。

夜の8時か9時位だったと思いますが、着ているスーツはヨレヨレ、靴下はズリ下がり、スネが丸見えの状態でした。

「就職して、こんな風には絶対なりたくないな。」とその時強く思うと同時に、「こうならないためにはどうすれば良いのか?」を考え始めました。

そして「そうか、アパレル業界に進めばいいのか。そうすれば自分の身なりはそれなりにしなきゃならないだろうし、少なくともこんな風にはならないはずだ。」との結論に至りました。

また、「元々のファッション好きばかりよりも、変わった理由からアパレル業界を目指すほうが、目立って良いかもしれない!」と、今後の就職活動に楽しみも出てきました。

ここまでヨレヨレのサラリーマンを見てから5分間程度のことでした。

何にせよ将来像が明確になったことで、これまで身が入らなかった業界研究はアパレル業界に絞られることで興味を持って進められ、自己分析までもがスムーズに進みました。

立派かどうかはさておき、志望する理由も具体的であるため、面接の早い段階で落とされることも無くなりました。

そして、あっという間に志望するアパレル業界の上場企業から内定を頂くまでに至ったのです。

まとめ

様々な業界があり、さらに職種も様々あります。

【業界】×【職種】=仕事の種類 で考えると、非常に数多くの仕事の中から自分にあったものを見つけなければならないわけです。

トランプのカードを引くかのように自分にあった仕事を見つけようとするのは、容易ではありません。

限りある就職活動の時間の中で効率的に自分にあった仕事を見つけ、就職した後も活き活きと働くことが出来るように、

まずはありたい将来像を自由に思い描き、現実化するために行動していきましょう。

皆様それぞれにあう、素晴らしい仕事との出会いがあることをお祈りしています。